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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

白川口 (高山本線) 1985

shirakawaguchi_01-Edit.jpg

上麻生や白川口あたりは岐阜から1時間ばかりで到達出来たから、高山線で数日を過ごすスケジュールの初日には良く降りていた。白川口は飛騨川を上流側に辿る第一飛騨川橋梁への下車駅でもある。

白川町の小さな中心市街地は駅から吊り橋を渡った対岸となり、そこには白川温泉が在った。源泉は冷泉で加熱を要するのだが、かつては名古屋方面から下呂より近いこともあって戦前期より60年代まで賑わったと聞いた。この頃でも5・6軒の旅館が川沿いに並んでいたものの、温泉街入口の歓迎アーチも色褪せて寂れた印象ではあった。それでも温泉好きとしては一軒に泊まりもしていて、それは項を改めたいと思う。
駅前にもかつては土産物店が並んだであろう名残が見えて、食堂に入れば店奥は飛騨川を展望するように造りなのだった。

上麻生からの飛騨川は飛水峡と呼ばれる峡谷を刻むが、それも中部電力の上麻生ダムまでで、ここから白川口までの高山本線は堰止められた湖岸を往くことになった。湖水から立ち昇るような水蒸気に包まれれば幽玄の趣でもあろうが、そうでなければ、ポイントはこの水資源開発公団による木曽川用水の取水施設くらいのものだった。
濃尾平野一円への灌漑を目的とした木曽川用水は、飛騨金山で飛騨川(益田川)に注ぐ馬瀬川に設置した岩屋ダムを水源としながら、既存の上麻生ダムを貯水池に利用して取水口をここに設けた。その間の導水路を省略した合理的設計と云うのだろうか。
施錠されている対岸取水施設への吊り橋通路からの撮影を希望して、水資源開発公団の中部支社に立入りを請うたことが在るのだが、丁重に断られてしまった。

対岸を往く列車は、1038D<ひだ8号>。日没も近く露出は苦しい。
このようなルーラル線区に在っても、キハ80系列の編成は優美と感ずる瞬間だった。

[Data] NikonF3P+AiNikkor50mm/F1.8S 1/125sec@f2 Non filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopCS3 on Mac.
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コメント

Re: 高山本線

こんばんは。

いいですよー、高山線。
この80年代には高山以南の区間ばかりに通っていましたが、
90年代以降は、その風土に魅せられて北部線区に入り浸りました。
大垣夜行(今風には「ムーンライトながら」ですね)が季節化され、「能登」が廃止されて
往き難くなったのが残念なのですが、仕方なく松本からバスで行き来しています。

  • 2013/06/20(木) 02:20:21 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

高山本線

こんばんは。

高山本線は昔はとんと縁の無い線区だったのですが、
7~8年前に下呂温泉に行きがてら乗車しました。

お写真にあるようなダム湖沿いの雄大な景色に魅せられましたね。
仰る通り川霧でも立つような景色をつい思ってしまいました。
でもいざ撮るとなると意外にポイントがないんですかね。

その時は連れが居たのと、翌日のナゴヤドームが気になって全く非鉄でした。残念。

でもいつか狙ったると思ってる線区なのです。

  • 2013/06/19(水) 23:53:44 |
  • URL |
  • 風太郎 #ORZvdv76
  • [ 編集 ]

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