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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

裁判所前 (仙台市交通局・循環線) 1972

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北海道の札幌と同じく、東北における仙台も人口や資本の集積で一人勝ちの状況である。市街地の変わり様も激しく、新幹線の車窓に長町の機関区や操車場跡に街路が整備されるのにも、この頃にテレビ塔の建つばかりだった大年寺山の参道沿いに頂上までマンション群の建ち並ぶ様にも驚かされる。駅前に高層ビル群の林立するのも今の仙台である。

青森とのほぼ中間に当たるここには、道内との往来に途中下車して、そこに在った市内電車を撮っていた。前にも書いたけれど、軽装備の機材で市街地を歩き回るそれは、撮影行動の息抜き的な位置づけもあって楽しいものだった。
大学の集中して学生の多い街だったせいなのか、循環線の通る中心部や旧市街地周辺には,東京都心部にもあまり見かけない洒落た喫茶店(今に云うカフェである)が散在していて、そこでの一休みも織込んでの撮影であった。原宿や表参道の裏道にも同じような店の在るには在ったが、むしろそちらの方に洗練一歩手前のイナタさを感じていた。
余談めくが、国分町通りから少し裏に入ったところに、趣味の良いロック音楽を聴かせる「ピーターパン」なるロック喫茶が開店したのもこの頃で、それは道玄坂の「ブラックホーク」より早かったと思う。この店は今も健在である。
その国分町から欅並木の定禅寺通りに出たあたりだったと思うのだが(記憶は定かでない)、地酒の蔵元天賞酒造の直営する居酒屋「天賞」が在って、ここに立ち寄るのも楽しみにしていた。当時に商品として出荷されることの少なかった「濁り酒」を初めて呑んだのもここだったと思う。珍しさも手伝ってぐいぐいと呑んでしまい、危うく<はつかり5号>に乗り損ねそうだった覚えもある。残念なことに、この蔵は数年前に廃場してしまった。

写真は、煉瓦造りの見事な仙台高等裁判所前を通り過ぎる100形電車。
この片平丁から大町そして西公園に至る落ち着いた趣は、循環線で好きな景観だった。

[Data] NikonF+P-AutoNikkor50mm/F2  1/500sec@f5.6  Y48filter  NeopanSSS  Edit by PhptpshopCS3 on Mac.
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