FC2ブログ

70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

鹿又 (石巻線) 1972

kanomata_01-Edit.jpg

今は、コンバインによる刈取りと強制乾燥が一般化して、失われつつあるのが、圃場における稲の自然乾燥である。
稲作の北限地帯を除けば、田圃を往く鉄道の風景は平野部はもとより極端な山間地にまで存在するから、鉄道屋には当たり前の景観になる。冬の雪原、田植えから青く成長して往く夏へと平面的に広がる圃場に、立体感の生まれるのが刈入れの季節であった。稲の天日乾燥の景観である。

大別して、稲架(はさ)掛け/稲杭掛け/穂仁王(ほにょ)掛けとある、乾燥方法やそれの地域分布についてはWeb上に多くの記事あるので、ここでは繰返さないけれど、ここ宮城県の河南町/涌谷町を含む河北平野では稲杭掛けが一般的であった。
農家によって、杭掛けとか棒掛けと呼ばれたこの方式は、稲束の積み上げられることで乾燥効率は落ちるものの、強風に強い利点の在って、なるほど、ここはその時期ともなれば吹き始める栗駒おろしの末端なのであった。それも風への対抗策なのか、稲束は2メートル程ある杭の半分程度までしか掛けられず、高さ一杯まで積み上げて、これを穂仁王と称する地域もある中では特徴的に思えた。

写真は、その杭掛けの林立する中を抜けて往く893列車。石巻港へのワム80000の空車回送である。
この仙石線への直通貨物は、石巻/石巻港ともに転車台の設備がなく、下りは正方向運転だけれど、上りは逆向運転が所定であった。
この区間では、これの日中8本に加えて女川発着の3本もあり、撮影効率は極めて良かった。

ここで一日を過ごし、小牛田にも停車した11M<みちのく>を捕まえれば青函深夜便で海峡を渡れた。

[Data] NikonF+P-AutoNikkor50mm/F2  1/500sec@f5.6 Y48filter  NeopanSSS  Edit by PhptpshopLR3 on Mac.
関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://monochromeyears.blog.fc2.com/tb.php/40-e73bc937
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)