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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

高山 (高山本線) 1999

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高規格幹線道路中部縦貫自動車道の一部区間として、安房トンネルと湯ノ平トンネルを含む安房峠道路の供用は1997年12月6日からと記録される。たかだか5.6キロの短区間に過ぎないが、梓川上流旧中の湯温泉付近から急峻な山稜を安房峠頂上までの比高470メートルを九十九折で上り、安房平を迂回して平湯に向けて500メートルを下っていた国道158号線を代替して、1時間程を要したこの間を僅か5分あまりと劇的に短縮し、冬季通行止めのそれに対して通年通行を可能としたのであった。そして、松本を中継地としたこれが東京方面から高山への最短経路ともなったのである。
供用と同時に松電バス(当時)と濃飛バスが共同運行を開始した松本バスターミナル-高山バスセンター間特急バスを中央本線<あずさ>から乗継げば、松本での待合わせ時間にもよるけれど、新宿から5時間半ほどで到達可能となり、同時に京王バスと濃飛バスにより設定された新宿直通の都市間高速バスも5時間30分が運行時間であった。新幹線<のぞみ>から<ひだ>へと乗継ぐ、東京から最短での4時間には敵わぬが、新幹線に乗らないコストパフォーマンスからは十分に使える経路となっていた。東京や新横浜まで距離の在る多摩地域、八王子発着ならば時間差も無きに等しい。
<あずさ>を運行する東日本旅客鉃道にとっても、その利用促進には魅力的であったはずなのだが、同社は静観を決め込み、バスとの連携のプロモウションされることは無かった。東日本旅客鉄道には東海旅客鉄道に、濃飛バスや松電には京王バスへの遠慮のあったのかも知れない。

情勢の動いたのは2014年の夏であった。翌2015年3月に予定される北陸新幹線の金沢開業を見据えた新たな回遊観光コースとして、東日本旅客鉃道が松本-高山間に上高地や乗鞍、平湯を周遊する会員制バス運行を決定し、観光周遊バスとは云え、それら個所での乗降も可能としたのである。加えては、高山を中継地に西日本旅客鉄道が金沢発着で運行する<五箇山・白川郷めぐりバス>と連携しての松本-金沢間周遊ルートも公表された。同年7月より夏臨期間で運行を開始した、この<びゅうばす天空の飛騨回廊号>は秋臨期間にも設定の続いている。
東海旅客鉄道は勿論に安房峠道路運行のバス会社も無視しての飛騨地域進出施策は、最近での痛快事と書いておく。2015年春からは<あずさ>と北陸新幹線列車をこのルートで結んだ旅行商品の多くが発売されることだろう。
自社エリアに東西から踏み込まれた東海会社の出方が注目されるところだが、2014年12月1日から4ヶ月に渡る北陸観光キャンペーンには、東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道ともに東海道新幹線・高山線を利用する商品発売の無いにも関わらず、共に参加するようである。

冬の朝、まだ明け遣らぬ高山を出発して往く22D<ひだ2号>。
前夜来の降雪が屋根に降り積もる。上野へ雪国から上京して来た列車にはお馴染みの姿だったが、それ自体が皆無となっては久々の光景に見えた。

[Data] NikonF5+AiNikkorED300mm/F2.8S 1/60sec@f4 NONfilter Ektachrome Professional E100SW [ISO160/0.5EVpush] Edit by PhotoshopLR5 on Mac.

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