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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

山寺 (仙山線) 1978

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1968年10月のダイヤ改正は、東北本線全線での線増と電気運転化の完了にともなう大幅な輸送力増強に電車特急による上野-青森間の8時間15分運転をもたらすエポックメイキングな出来事であった。
一方、奥羽本線でも福島-米沢間の既存電気運転区間の直流電気方式を交流とした上で、それを山形まで延伸し、1967年度第二次債務車両計画による455系急行形電車の15両の増備を以て上野-山形間急行<ざおう>の置替が行われた。そして、それは同じく作並-羽前千歳-山形間の電気方式を改めた仙山線においても仙台-山形間準急<仙山>の3往復中2往復に投入されたのだった。
当時に仙台運転所に配置の急行形は、TB車にTS車-2両を組み込み、磐越西線乗入れの附属編成を含む13両組成で上野に発着した幹線急行運用の主力であり、地域内列車には、せいぜい白河-仙台間の準急<あぶくま>に運用される程度だった上、前年の常磐線草野-岩沼間の電気運転施行でも、そこに勝田電車区の急行形電車の進出は見送られていたから、これは異例に思えたのだった。何より、新鋭の急行形電車が通票閉塞の施行区間を走行すること自体、他に例は無かったのである。

これは、下り夜行/上り昼行の季節列車として設定の<ざおう>1往復の山形での日中10時間程の間合いによる運用であり、6両組成の山形方の1ユニット3両を解放して充当していた。気動車3両組成からの置替に1等車を含む6両では輸送力過剰と見たのであろう。この2M1Tは最小組成でありながら、当時には北陸本線の<くずりゅう>にしか例の無い運転でもあった。余談だが、同じく1968年10月改正で増発の水戸(上野)-仙台間の<そうま>も勝田区の3両組成とされた。
季節列車の間合いゆえ、それの運転休止期間には仙台運転所から編成の送込まれて充当されたのだが、それは間合いの運転の場合と編成方向が逆転した。奥羽線列車から繋がる運用は仙山線の線形から仙台には方転編成での入線である。
1972年3月15日改正で山形での編成解結を取り止めた6両での運転とされて仙山線に特別車(旧1等車)がオロハ31以来に復活することになり、1978年10月2日改正での奥羽線急行の配列変更に際して運用を分離、仙台運転所出入区の単独運用とされ、合わせて気動車で残っていた1往復も置替られたのだった。

秋の足の早い夕暮れ、暮色濃い山寺に停車するのは、この改正で電車に置替られた816M<仙山6号>である。
鉄道の写真屋として見る面白さは、やはり新鋭の急行形電車が丙線規格の山岳線を通票の授受を繰返しながら走るところだったろうか。低規格線然とした本線有効長の短い停車場や、旧直流区間に残る木製電化柱との組合せは如何にもアンバランスであった。類似例は身延線に飯田線、そして大糸線となろうか。

[Data] NikonF2A+AiNikkor28mm/F2.8  1/60sec@f4  Non filter  Tri-X(ISO320)  Edit by PhotoshopLR5 on Mac.

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コメント

Re: 仙山線

こんにちは、風旅記さん。

旅中なものですから、レスポンスも遅くて申し訳ありません。
仙山線の旅行記は拝見しておりました。
もう久しく乗っていない線区ですが、仙台近郊区間に限れば往時と比べ物にならない主要線区にみえますね、
この線区の命脈は山形市を仙台のベッドタウンと出来るかの、同市の都市力次第と云う気がします。

  • 2014/10/24(金) 16:00:12 |
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仙山線

こんばんは。
つい先日、仙山線に乗る機会があり、こちらの記事にコメントを入れさせて頂きました。
E721系4両の快速列車は、淡々と山に分け入り、小さな駅を通過しながら走って行きました。一つ残念なのは、ガラスに日差しをカットする独特な色が入ってしまっていること、車窓が妙な色合いに変わってしまうのは違和感があり、つまらなくもありました。
往時の急行列車の面影はもはやありませんでしたが、いつまでも都市間輸送の要であって欲しいと願ったのでした。
山寺のあたりも紅葉、やがて初雪を迎えることと思います。この駅の情景は、今もあまり変わらないようですね。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

  • 2014/10/22(水) 21:32:28 |
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  • 風旅記 #O7xVy9HA
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