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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

上芥見-白金 (名古屋鉄道・美濃町線) 1987

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上芥見 (名古屋鉄道・美濃町線) 1986 に書いた、道路傍らを往く併用区間には、間に合わなかった花巻電鉄や福島交通の溜飲の下がる想いのしたものの、それらの廃止直後にここを知っていれば、その道路はまだ未舗装の田舎道だったから悔やみもする美濃町線である。
それでも、軌道線の低い乗降台には不釣り合いな鉄道駅然とした美濃や新関の駅舎(そこでは、かつてには手・小荷物や貨物も扱ったことだろう)や、通票(スタフ)授受の運転要員一人だけが常駐していた併用軌道区間の競輪場前、野一色に日野橋の小さな詰所、かつては各停留場に存在したであろう乗車券販売窓口や待合所の名残など、このようなルーラル鉄道をほとんど撮っていなかった身には、どれもこれも物珍しく見えたのだった。狭い路盤に玉砂利だけの薄い道床、木製の門形架線柱は70余年前の美濃電気軌道とさほどに変わらぬと思えた。

この1980年代半ばには、沿線での団地や宅地開発の進んでいたけれど、それも下芥見あたりまでのことで、そこから国道156号線を新設軌道区間に回り込めば、まだまだ穏やかな農村風景が広がっていた。
白金を過ぎて少しだけ県道287号線を走るところや、神光寺から美濃へ勾配区間も愛おしく思えたものの、白眉とするのは、やはり上芥見付近だろうか。しかも、ここでは白金に向けて併用軌道を離れると、44パーミルもの勾配で築堤を上りながら90度転回して津保川を渡っていた。この線区で最長の津保川橋梁である。軽い車両ばかりの小さな負担力にて設計の鈑桁橋梁は、とても華奢に見えたものだが、それには似合いの好ましいプロファイルだった。
堤防をしばらく歩いて振り返ると、傾いた茜空に枯れ野の川筋が見えた。
橋梁を渡るモ600型は、新関行き。

[Data] NikonF3P+AiNikkor50mm/F1.4S 1/125sec@f5.6 Fuji SC52filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopCC on Mac.

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コメント

Re: タイトルなし

影鉄さん、こんにちは。遅くなりまして申し訳ありません。
勝田-名古屋-相模原-松本ですか。奇遇なことです。

この美濃町線や日立電鉄線はコレクションには例外です。
国鉄線も含めて、このような地域交通線にあまり往かなかったことは些か後悔するところです。
美幌からの相生線にも、ロケハンしておき乍ら気に入る位置の無く、結局撮らずじまいで、
北見相生の構内風景が手元に残るのみです。
その頃に蒸機は何処にでも居ましたから、今にして思えば贅沢なことですね。

  • 2014/03/31(月) 17:38:06 |
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  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

こんばんは。
名古屋で数年働いていた時期がありまして、ドライブがてら岐阜・芥見付近までよく行っておりました。懐かしいです。
あの小さな電車はこちらのような素敵な風景の中も走っていたのですね。

また、名古屋の前は勝田に居りましたので、日立電鉄、水郡線も記憶にあります(名古屋の次は実は相模原です)。
そういえば、北海道の相生線はご存知でしょうか。お写真がありましたら是非拝見したいのですが。

  • 2014/03/28(金) 22:37:31 |
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  • 影鉄です。 #-
  • [ 編集 ]

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