FC2ブログ

70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

湯野上 (会津線) 1972

yunokami_01-Edit.jpg

いつか、道内編でも書いたけれど、曲線線形上に位置する停車場は、それだけで独特の情景を見せてくれる。→豊浦 (室蘭本線) 1995
山々を背景に緩い曲線の構内を持つこの駅も、また滋味の在るものだった。蒸機の居た景観として永く記憶に残る。秋も深まった頃に、ここで下り貨物を待った冷んやりとして澄んだ空気感を、ついこの間のように覚えている。
西若松で二手に分かれて奥会津を目指す路線で、どちらかと云えば会津線へと向かうことの多かったのは、ひとつにこの駅の存在があったと思う。
その情感は万人に共通のものと見え、会津鉄道に移管後の1987年に、その駅舎は観光向けに茅葺き屋根を持つ農家を模したものに建替えられ、人気を集めていると云う。けれども、これも旧駅舎をレストアすれば、よりそれに資したのではなかろうか。
それは、古いけれど赤いトタンの切妻屋根に木製の桟も開放的な窓の在る端正なものであった。

写真は、凛とした静けさの中に到着した1393列車。
ここで、重連牽引の1390列車と対向のため暫し停車する。旅客のいないゆえ、構内通路を越えて停車するのが常であった。
やがて、それのゆっくりと通過して、駅長は受取った通票を持ち構内を渡る。静かな午後に繰り返されていた情景である。

画角にもその一部が見えるのだが、この駅を囲む山々の緩斜面には棚田が開かれていた。特に西側斜面に広がる、等高線に忠実なそれは見事なものだった。山里らしいロケーションにも恵まれた駅だったのである。

[Data] NikonF+P-AutoNikkor50mm/F2  1/250sec@f8 Y48filter  NeopanSSS  Edit by PhptpshopCS3 on Mac.
関連記事

コメント

Re: 湯野上

こんばんは。

この線区の核心とも云える区間が水没してしまってからは、足の遠のいています。
会津鉄道移管後のここへは、撮影でなく、まったくの旅行者として訪問しましたが、
構内はさほど変わっておらず、しばし感慨に浸ってしまいました。
茅葺き駅舎は、.......う〜ん、あれは駅ではありませんね。

良い年をお迎えくださいませ。

  • 2012/12/31(月) 20:38:54 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

湯野上

こんにちは。

朝の透明な大気感が伝わります。
シャープな画像で古い写真という事を感じさせないですね。

湯野上、30年前の国鉄時代に撮ったきりで、その後は行っていません。
演出過剰な駅舎は好みではありませんが、一度見てみたいものです。

  • 2012/12/30(日) 12:40:16 |
  • URL |
  • 風太郎 #ORZvdv76
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://monochromeyears.blog.fc2.com/tb.php/17-222f660e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)