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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

浦宿 (石巻線) 1974

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この1970年代に鉄道の撮影は、皆が鉄道移動に徒歩だったと前に書いた。そして、この頃には鉄道屋ばかりでなく釣り師もまた列車に乗っていたのである。沿線に釣り場のあれば、確かに到達時分に鉄道に利もあった時代である。天王寺から南紀方面へ、ほぼ彼らに独占された夜行列車の在ったことも記憶に新しい。
仙台と石巻線との往き来に乗っていた仙石線でも、大きなクーラボックスの目立つ釣り客を見かけることの多かった。その国電の横型腰掛で隣席となった釣り師のボックスが突然に跳ねて驚いたことがある。それが切っ掛けで自慢げに見せてくれたそこには、体長6・70センチはあろうかと思われる見事なイシガレイが暴れていたのだった。聞けば渡波漁港防波堤での釣果と云う。

幅120メートル程の水道で外海に繋がる万石浦の開口部に位置するのが渡波漁港である。海域としての万石浦とは、渡波漁港佐須浜1号防波堤先端と長浜防波堤先端を結ぶ線より内側とされているから、地理上には石巻湾(仙台湾)に面したこの漁港も万石浦の一部になっている。
干満差による流出入で潮の速い漁港内でのイシガレイ釣りは、今にWeb上を検索しても記事の多々見つかる。閉鎖性海域にてウネリのない万石浦が産卵場所であるらしく、その出入りに漁港内を回遊するものらしい。流速の在る位置であれだけの大物、それが防波堤上から可能なのだから当時より釣人を惹き付けて止まぬのであろう。

石巻線は、沢田から浦宿までの4キロ余りで万石浦の北岸をトレースする。旧金華山軌道の路盤を転用した区間である。周囲を丘陵に囲まれた内海だから当然に俯瞰を意図するのだけれど、国道398号線も並行していて良い足場には恵まれない。ようやくに浦宿から少し戻った大沢集落の裏山に上れそうな位置を見つけたのは無煙化も間近に迫った頃だった。樹木の落葉しなければ見通せないここは、道路も画角から外せる唯一の位置と思う。

写真は朝の斜光線に光る海面を往く1891列車の女川(港)行き。
イシガレイの育つ海である。対岸が指呼に見えるように、ここはそれほど大きな内海ではない。

[Data] NikonF2A+AutoNikkor105mm/F2.5 1/250sec@f5.6 Y52filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR4on Mac.
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コメント

Re: タイトルなし

こんにちは、風旅記さん。
高台移転と伝えられる新しい女川駅はどのあたりになるのでしょうね。
浦宿から20パーミルを上って下る女川トンネルの出口位置の施行基面高は10メートルを切って、
実際に、そこまで彼の災禍は及びましたから、このトンネルは放棄されるのでしょうか。
仙石線の松島海岸手前に建設中の東北本線との連絡線を使っての仙台直通も計画されているようですから、
この石巻線末端区間の活性化に期待しています。

  • 2014/02/16(日) 09:21:44 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

こんにちは。
石巻線の車窓、今でもありありと思い出します。私はキハ48形に乗って、窓を開けて、エメラルドグリーンの海を見ていました。
今、女川の駅はどうなっているのでしょうか。ネットで調べれば簡単に映像を見ることができるのは分かっているのですが、一時期、仕事の合間を使って東北を巡った故、安易に分かった気にならずに、自分の足で訪ね自分の目で見て写真をまた撮りたいと思っています。一駅前の浦宿まででも。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

  • 2014/02/15(土) 15:11:10 |
  • URL |
  • 風旅記 #O7xVy9HA
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