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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

津軽湯の沢 (奥羽本線) 2008

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奥羽地域の鉄道へは、北海道周遊券の長い有効期間や東北線、奥羽線、羽越線を選べた経路を利用して、その往来途上で立ち寄っていた。内地での撮影がこの地域に偏っているのはそのためである。
それの有効期間が短縮された末に「周遊きっぷ」に立替えられれば、ゆき券・かえり券の有効期間を遣繰りして対応したけれど、「ぐるり北海道フリーきっぷ」など格安だけど有効間の短い企画券を使うようになると、別立てで出掛けざるを得なくなった。ならば、北奥羽を選ばずとも良さそうなものだが、やはり北方育ちの人間としては引き寄せられてしまうのである。
特に奥羽本線の矢立峠区間には、若くして没した友人の大館近郊への墓参も兼ねて年間に一度は立っていた。それは大抵に紅葉黄葉の頃を選んで、道内から戻って一週間程して出掛けていたものだった。

この時期の秋田・青森県境の峠は冬の走りの頃でもある。厳冬なら大雪であろう雷鳴を伴った降雨に度々に見舞われた。
それは何もここだけに限らず、この季節に羽越方面から道南渡島半島部に至って体験する。秋らしい晴天の続くことも勿論あるのだが、日本海から寒冷前線をともなった低気圧がひと度接近すれば、その後面には冬の冷気をともなっているから大気は不安定化して雷雲の生ずることになる。真冬なら日本海沿岸で「鰤起し」と呼ばれる雷鳴と同じである。低気圧の太平洋側に抜ければ、西高東低の冬型気圧配置の局所的類似形となって冷たい時雨の毎日で、冬の走りに違いない。
とは云え、その峠には氷雨も風情の楽しみも在って、点在する湯宿である。近年には翌日の利便から矢立ハイツばかりとなってしまったけれど、大館市内で買い込んだ「太平楽」の純米酒あたりを持込めば至高の一夜ではあった。

この日も大館での低く垂れ込めた曇天は、峠を越えた湯の沢で既に線路を濡らしていた。周囲の紅葉黄葉は鈍色に沈んでしまうけれど、それも冬仕度を整えつつ在る峠には相応しくも見えた。
列車は4001<日本海>。1往復の削減されて、4001のスジに青森編成のやって来ることに違和感を覚えたものだった。
早朝の雨雲に露出はフィルムでの走行撮影の限界に近い。

[Data] NikonF5+AiAFNikkor ED180mm/F2.8D 1/250sec@f2.8 Non-filter Ektachrome Professional E100G [ISO160/0.5EVpush] Edit by PhotoshopLR4 on Mac.
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