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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

小沢 (日立電鉄・日立電鉄線) 1977

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随分と前のことだが、岩手県和賀の牛飼いに聞いたことが在る。放牧場と云えば広大な草原や緩やかにうねる緩斜地を思い浮かべるけれど、実は牛はどんなところでも飼えるらしい。例え急斜面の笹地でも樹林帯でも自分で下草を押し潰して草原環境を創り出すと云う。そのような放牧地で成牛まで育てば、10ヶ月程牛舎で乳を搾り、また2・3ヶ月放牧してやれば良いのだそうだ。
なるほど、酪農と云う農業形態は沖縄を除く各都道府県に存在する。乳牛は圧倒的には北海道のイメージがあるけれど、それは全国の至る所で飼育されているのである。

ここ茨城県も意外なことに生乳の生産量の177,500トンは全国8位の酪農県と云うことになる。勿論北海道が全国生産量の49パーセントを占めるのだが、大消費地である首都圏に隣接する地理的条件からか、栃木・群馬・千葉の関東地域各県とともに上位グループの一角を為している。
常北平野を流れて久慈川に合流する里川を福島県境近くの水源まで遡った八溝山地に、茨城県酪農業協同組合連合会の運営する育成牧場の里美共同模範牧場がある。1960年代初頭に子牛の育成を目的に旧里美村の共同牧場として発足した牧場で、現在では山系の分水嶺近くの標高600から800メートルに80ヘクタール余りの放牧地を有する。ここまで登ってみると場内にはかなりの急傾斜地も含まれるのが見て取れるのだが、確かに牛は何も気にするでなく、そこは等高線の屈曲が見えるような牧草地となっているのだった。

里川の流域には、旧里美村村域に限らず小規模な牛舎と放牧場が散見される。共同牧場が利用出来れば自前での広大な牧場は必ずしもいらないのだ。ここ小沢に近い里川の氾濫原も放牧場に利用され、牛の草食む姿が見られた。
里川橋梁を往くのは、モハ11型モハ12の常北太田行き。日中のワンマン運転には、大抵このクルマが往復していた。
この時点で車齢は30年にならんとしていたけれど、さらに15年あまりを過ごして1992年に廃車された。
北海道函館本線に同名の駅が存在するが、ここは「おざわ」と読む。

[Data] NikonF2A+AiNikkor50mm/F1.4 1/500sec@f4 Y52 filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR4 on Mac.
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