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70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film

飛水峡信号場-白川口 (高山本線) 1981

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近年、鉄道屋の撮る写真に写り込むものに陸上移動局との通信に用いられる基地局の鉄塔がある。陸上移動局の大半を占める携帯電話端末の爆発的普及以降、それは最早日本の景観のひとつと云えようが、例えば山間の鄙びた集落に建つ姿は避けたい光景だ。
同様の存在は、古くは高圧送電線の鉄塔であった。積極的に画角に取り込んだこともあるが、谷を越える送電線に山上の鉄塔を、どうしても避け得なくて撮影を諦めた覚えも在る。
反面、山中の鉄塔は、そこに至る保守用通路の存在も意味しており、斜面の移動にそれを辿ったことは幾度もある。

最近のこと、電力各社は「テロ対策」の名目で送電線位置情報の国土地理院への提供を停止しており、その記号は最新の地形図から消えている。衛星写真にも明確な存在が国土の基本地図に反映されないのは、何やら戦前の情報統制の時代を思わせ、一方で電力設備系統図で存在を公表していながらの、その姿勢を危惧する。
高圧送電線は電源地帯と大消費地側をダイレクトに結ぶもので、電力各社は、近年に系統安定度の確保や供給信頼性の向上からそれの多重化を進めた。
中部電力も浜岡原子力発電所からの迂回線として、愛知県豊田市所在の愛知変電所と岐阜県郡上市美並にある岐阜開閉所の間に500kV送電の幹線路-愛岐幹線を1970年代末までに完成させ、愛知県御嵩町から岐阜県恵那市域を経由したそれは、郡上市に向けて七宗町(ひちそうと読む)の山林上空を通過していた。

美濃太田からの飛騨川の谷は次第に狭まって上麻生からは遂に峡谷となり、高山本線は、ここから笹津までが中部地方山間部の長い横断区間になる。
上麻生と次駅白川口の間は、早速に飛水峡信号場を置いて10キロ弱の駅間があり、撮影にはひたすら歩くことになるのだが、上手くしたもので白川町と境を接する柿ケ野集落までは七宗町の町営バス川並線が国道41号線上に運行されている。これを終点まで乗り、集落を巻くように尾根に続く道を辿れば、それは愛岐幹線の送電線鉄塔建設に際して整備された道であり、その一基の根元に往き着く。
そこからは、飛水峡沿いに続く線路を見渡せた。これは送電線の恩恵の方のひとつである。
列車は、80系気動車による1035D<ひだ5号>。

[Data] NikonF3HP+AiNikkor105mm/F1.8S  1/250sec@f8  Y52 filter  Tri-X(ISO320)  Edit by PhotoshopLR4 on Mac.
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